筋肉のコリについて考えてみた
こんばんは。
あおです。
今日は筋のコリについて考えてみます。
肩が凝るとよく耳にしますが、凝るってどんな状態?
と思いませんか?
実は3つのパターンで考えられるのです。
①筋膜モデル
②神経モデル
③流体モデル
があるのです!
まずは①筋膜モデルから説明します。
結論から申し上げると
筋膜が硬くなると筋肉の働き(収縮、弛緩、筋出力、筋肉どうしの滑走)が低下し、コリの原因になります。
それでは筋膜とはなんなんでしょうか?
筋膜とは筋肉を包んでいる膜になります。
筋膜はコラーゲン線維でできているのですが、コラーゲン線維自身には伸張性はありません。
なのに筋膜が伸び縮みするのは、コラーゲン線維がセーターのように網目状に配列されているためです。
つまり筋膜が伸びるときは、セーターを引っ張ったように網目状の構造を変形させて伸びます。
筋膜のコラーゲン線維の間には、細胞間基質としてヒアルロン酸が存在します。
筋肉を使い過ぎてしまうと、筋膜の間にあるヒアルロン酸が脱水されて、ゲル状になり、筋膜の伸張性を奪ってしまいます。
これがコリの原因となるわけです。
まとめると
筋肉の使い過ぎ
↓
ヒアルロン酸がゲル化
↓
筋膜の伸張性低下
↓
筋機能低下
↓
筋のコリ
となるわけです。
次に②神経モデルについてです。
神経モデルとは、神経回路による筋の過緊張のことを指します。
筋には筋紡錘というセンサーがあり、筋の長さをモニターしています。
筋紡錘は伸ばされると脳への情報が増える特徴があります。
筋紡錘からの情報が増えると反射的に情報が増えた筋は過緊張を起こします。
まとめると
筋紡錘が伸ばされる
↓
筋紡錘からの情報の増加
↓
筋の過緊張
↓
筋のコリ
最後に③流体モデルについてです、
流体モデルとは液体の流れのことで、血液の流れのことです。
筋の血流が低下するとなぜ、筋が凝るのでしょうか?
それは筋の収縮メカニズムに答えがあります。
筋収縮が起こるとき
ATPというエネルギーを必要とするのですが、
筋が弛緩するときもATPを必要とします。
ATPは血流から供給されるため、
血流の低下はエネルギー不足を引き起こし、弛緩できなくなってしまうのです。
まとめると
筋の使い過ぎ
↓
筋の間を通る血管の圧迫
↓
血流の低下
↓
ATP不足
↓
筋が弛緩できない
↓
筋のコリ
①筋膜モデルと②神経モデルは揉んでも治りません。
特殊なテクニックが必要です。
③流体モデルは筋を揉むことで、血流が改善して治ります。
次回は①筋膜モデル、②神経モデルの治療の仕方についてお伝えしようと思います。